看護師にも大切なヘルスリテラシー

ヘルスリテラシーという言葉において、ヘルスが健康、リテラシーは自分で必要な情報を選び意思決定する力ということを指しています。つまりヘルスリテラシーを簡単に言うと、自分で健康に関する情報を集めて意思決定をするということになります。例えば医療の現場では、患者が医者任せにするのではなく、病気に関する情報を把握し自分で治療方針を決めるなどの形で使われています。ですが病気になった方だけに向けた言葉ではなく、ヘルスリテラシーというのは、看護師にとっても大切な考え方になります。

看護師は人の命に関わる仕事をするため、責任を感じて精神をすり減らしながら働く人もいます。責任を持って働くことは大切ですが、極度な緊張状態が続くと心に負担をかけて体を壊す原因にもなります。また夜勤が多い、仕事中は立ちっぱなしなどの理由から体力的にも負担がかかります。忙しい日々の中で十分に休息の時間が確保できないと、疲労が蓄積して看護師が病気になるリスクもあるので注意しましょう。

ハードな看護師の仕事では、気をつけていないと心身ともに疲れてしまう可能性もあります。体調を崩すことを防ぐために大切なのが、ヘルスリテラシーです。看護師自身の健康を管理するために必要な情報を集めて、できることを実践していくことで心と身体の疲れを解消し、元気な状態で働きやすくなります。状況によって必要な対処法は異なるので、状況に合わせて必要な情報を集めてできる対策を実施することが大切です。